優勝できた大きな理由として、「サムライ」と
いう名前が大きいのではないか?
以前、脳神経外科医で、オリンピック水泳競泳団
のアドバイザーとしても有名な林成之氏が、星野
ジャパンがなぜ負けたのかこう解説していたのを
思い出します。
それは、チーム名に「星野ジャパン」という個人
名をつけたことが大きな原因であると氏は言って
います。
すなわち、チーム名に個人の名前がつくことに
より、自分のためだけでなく、その人のために
頑張ることが目標になるという。
これでは、世界の頂点を目指して闘っているよ
うな、人一倍プライドの高い一流選手は自分の
力を発揮しにくいというのです。
世界の肉食系の人種の人々とも闘わなければなら
ない試合においてはより目標を明確にして、
一流の選手一人ひとりが自分からこうしたいと
考え、決断するようなチーム名やチームづくりが
必要なのです。
王監督が率いたWBCの日本代表チームは「ドリーム
チーム」と呼ばれていました。
「王ジャパン」でも「イチロージャパン」でも
ありませんでした。
サッカーのオリンピック女子チームも
「なでしこジャパン」だったから、選手が思う
存分力を発揮しました。
男子の「岡田ジャパン」が敗退したのとは対照的
です。
今回のマスコミの報道でも、原ジャパンという
言葉がまったくなかったのはこういった教訓が
背景にあるのかもしれません。
そして、この「サムライ」こそ、誇り高き日本
を代表する言葉であり、「サムライ」になりたい
という、選手一人ひとりの憧れ、ロマンが見え
ないモチベーション、パワーになったのは間違
いないのではと思うのです。
僕にとっての
憧れってなんだろう?
ロマンってなんだろう?
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